少し前にネットで話題となっていました海外駐在員への手土産のこと。
老舗の和菓子が手土産として喜ばれないという意見がにぎわいを見せておりました。
私も海外駐在員を経験し、ある程度の役職で現地に滞在していた時期があります。
その際にはいろいろなお土産をいただく機会がありましたが、そのどれもが本当にありがたいものでした。
駐在していた地域では日本の商品を手に入れること自体はできましたが、価格が高く手に入りづらいことも多々ありました。
だからこそわざわざ考えて選んでいただいた品はどんなものであっても嬉しいものでした。
そして何より美味しい。
今回の話題の是非はともかく、すべての人にとって「満足のいく手土産」を用意するのは簡単ではないと感じます。
本当に満足していただけるものを贈るには、相手の置かれている状況や趣味嗜好、ご家族のことまで理解して初めて実現できるのかもしれません。
どこか京都の「一見さんお断り」の風習にも通じるように、最上のおもてなしやサービスは、まず相手のことをよく知ることから始まるのだと思います。
これは商社としての仕事にも通じるものです。
私たちが扱う商品を本当に必要としていただくためには、お客様の立場やご要望を理解することが不可欠です。
「相手を知る」という姿勢こそが、信頼関係を築き、最適なサービスにつながっていくのではないでしょうか。
次の機会には、私なりに「心から喜んでいただける手土産」とは何かを考えてみたいと思います。