ここらでちょっと一服 「大文字焼」って何?

「大文字焼」って何?

「大文字焼?」
はじめて聞いた方は、ちょっと美味しそうな和菓子の名前かな? それとも、あんこを挟んだお饅頭か、はたまた香ばしいおせんべい?…なんて想像するかもしれません。

でも、この呼び方を耳にするたびに「おやおや…」と思ってしまうのは、私だけでしょうか。
一応“自称”京都人(といっても京都市伏見区以南の在住で、京都人の定義はなかなか難しいですが)としては、この「大文字焼」という言葉にどうにも違和感を覚えてしまうのです。実際はご存じのとおり、これは和菓子でもせんべいでもありません。
お盆の時期に、祖先の霊を彼岸へと送るために行われる「送り火」、正式には京都五山の送り火(ござんのおくりび)です。

「大文字焼」という呼び方にモヤモヤする理由

インターネットで「大文字」と検索すると、なぜか「大文字焼」という関連ワードが出てきてしまいます。
それを見るたびに、どうにもやるせない気持ちに…。

どうか皆さんも、この呼び方は使わずに、ぜひ「京都五山の送り火」または「五山の送り火」と言っていただければと思います。
そして、ヘリコプターやドローンで上空から眺めるのではなく、静かに地上から見守りながら、静かに祖先の霊を送り出してほしいものです。

ちょっとした豆知識

ここからは本当に“しょーもない”話なのですが…「五山」と言いつつ、実は山は6つあるんです。
なぜかというと、「妙法」の二文字は別々の山に描かれるから。松ヶ崎の西山と東山を使って、ひと文字ずつ灯しているんですね。

こういう細かいところが、また京都らしいといえば京都らしい。すみません。

おわりに

以上、しょーもない話で恐縮ですが、ちょっとした言葉の違いが、土地に住む人にとっては大きな違和感になることもあります。
どうか「大文字焼」ではなく「五山の送り火」と呼んでいただければ幸いです。

なんてぼやきながらも、毎年この火を眺めるたびに「やっぱり夏はこれで締めくくるんやなぁ」と感じる自分がいます。

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